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該当数
10

農作物の多様化や輸出力強化を目指す

ウズベキスタン共和国

当国の農業は、旧ソ連時代から綿花生産を中心に発展し、現在は農業セクター従事者が総就業人口の約 3 割、GDP の 25%(2016 年)を占める主要産業であり、特に、綿花は農業生産量の 6 割を占める主要作物である。しかしながら、綿花に依存する農業は国際市況価格の変動や天候リスクに対して脆弱であるため、当国政府は近年、野菜(じゃがいも、トマト等)や果樹(りんご、ぶどう等)といった園芸作物の生産への転換やバリューチェーンの強化等により、農作物の多様化や輸出力強化を目指している。現在ウズベキスタンでは、綿花から園芸作物への転換に伴い、特に、園芸作物の生産に従事する農家や加工、流通に従事する農業関連企業を中心に、生産投入資材や加工・貯蔵、流通に適した機械や施設の需要が高まっており、肥料、グリーンハウス、灌漑設備、農業機械、加工・予冷・パッケージング施設等の整備まで幅広いニーズがある。 なお、農林水産省は「グローバルフードバリューチェーン戦略」を打ち立てており、中央アジア諸国に対しては、寒冷地農業生産や灌漑、品質管理などの先進技術の導入や、コールドチェーン等の流通販売網の整備を通じた高付加価値フードバリューチェーンの構築を推進している。 ■活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・灌漑設備 ・冷蔵施設 ・農業廃棄物処理技術 ・耐久性の高いビニールハウス ・農産物梱包技術 ・民間ベースでの種苗生産・流通ノウハウ ・農産品加工機械 ・節水・塩害対策技術
関係機関

農業水資源省

想定エリア

ウズベキスタン全土

英語 翻訳・通訳
経営者
広告代理店
元メーカー兼商社(海外事業部勤務)、現在日系コンサル会社勤務
経営者
マーケティング
越境ECコンサルタント

野菜や果物の栽培・流通・販売に関する技術・ノウハウの導入

タンザニア連邦共和国

タンザニアにおいて、農業セクターは就労機会の約 7 割を提供 し、GDP の約 4 分の1、輸出額の約 3 割を占める重要分野である。 アフリカの中でも広い耕作地、比較的豊富な水資源、年間を通し た日照があり、農業生産ポテンシャルは大きい。また、多様な農業生態系を有することから、国内で様々な生育特性を持った作物 の栽培が可能である。 野菜・果物といった園芸作物の栽培は、冷涼な気候の Arusha 州等北部地域、あるいは Morogoro 州・Iringa 州などの中・南部地 域で盛んである。昨今、官民様々な組織がこれら地域を中心に園 芸作物栽培を支援し、品質も向上しつつある。 しかしながら、依然として品種、栽培技術、流通、販売いずれ の面にも改善の余地が多く残されており、販売先・時期を見据え、 適切な資材を用いて栽培管理を行うことで、収益が向上する可能 性は高い。 ■活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・野菜・果物の栽培・流通・販売に関する技術・ノウハウ ・具体的には、新品種の導入、栽培技術の改善およびそれに必要な農業資材の導入、流通・販売の改善およびそれに必要な資材・機器の導入
関係機関

農業省(MOA)、種子認証機関(TOSCI)

想定エリア

タンザニア全土

広告代理店
開発コンサルタント(中小企業診断士)
マーケティング
NPO法人 代表
元メーカー兼商社(海外事業部勤務)、現在日系コンサル会社勤務
医療系NGO
経営者
越境ECコンサルタント
英語 翻訳・通訳

農産品のバリューチェーンを意識した農業開発を行い、輸出競争力を高めたい

キルギス共和国

農・畜産業は就労人口の 26%及び GDP の 12%を占めるキルギス にとって重要な産業であり、貧困削減・社会の安定にとって不可 欠なものと位置付けられている。 2015 年、キルギスのユーラシア経済同盟(EAEU)加盟に伴い、 EAEU 市場を念頭にした農産物の付加価値を高める農畜産物加工業の育成、特に農産品のバリューチェーンを意識した農業開発を行い、輸出競争力を高める必要がある。 ■活用が想定される製 品・技術・ノウハウ ・農畜産品化加工技術及び資機材 ・農畜産品の流通、保管にかかる各種資機材/ノウハウ/技術
関係機関

キルギス農業・食品産業・土地改良省

想定エリア

越境ECコンサルタント
英語 翻訳・通訳
経営者
元メーカー兼商社(海外事業部勤務)、現在日系コンサル会社勤務
広告代理店
マーケティング
経営者

農業の機械化や農産物の付加価値を向上させて生産性と収益を向上したい

スリランカ民主社会主義共和国

スリランカは 2009 年の内戦終結以降比較的堅調な経済成長を遂げているが、 依然として総人口の 4.1%が貧困ライン以下の生活を送っており、 そのうちの 92.0%にあたる約 77 万人が農村開発部またはエステ ート(大規模農園)に居住している。スリランカの農業セクター の GDP に占める割合は 7.6%となっており、この割合は年々減少 傾向にあるが、全就労人口の 26%は農業に従事しており、その農地は国土面積の 65.1%を占めていることから、農業・農村開発は 同国の均衡のとれた社会経済発展及び貧困削減に不可欠である。 特に北部・東部地域を中心とした乾燥地域における農業生産性・ 収益性の向上により都市部を中心とした消費地への食糧供給の安定化・食糧輸入の削減が期待される。また、スリランカ政府は国 際市場の中で競争性のある農産物の輸出を促進していることから、将来的に農業の多角化、商業化に向けた開発ニーズが増大していくことが見込まれる。 こうした状況を踏まえ、生産性・収益性の向上は、今後のスリランカ農業の取り組みを考える上で重要な観点である。限られた土地(茶、スパイス等のプランテーションを含む)及 び縮小傾向にある農業労働人口を効率的に活用し、農業生産性を 向上させるための農業機械化推進や、地域間所得格差の是正及び 小農地域に対する支援として市場志向型農業の推進が考えられ る。また、生産から流通販売までのフードバリューチェーン構築における農産物の付加価値向上(品質管理、食の安全を含む)も 今後の取り組みとして挙げられる。なお、生産段階においては、 2018年10月以降にはツマジロクサヨトウ(Fall Armyworm;FAW) によるメイズ、コメ等への食害が全国規模で報告されており、今 後も対策が求められる課題となっている。 ■活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・小規模農家向け農業機械 ・プランテーション向け農業機械 ・市場志向型農業に関する技術・ノウハウ ・加工・流通上の課題(品質管理、付加価値、食の安全への対 応)に関するノウハウ ・農業分野における ICT 利活用促進のための技術・ノウハウ ・総合的病害虫対策(Integrated Pest Management; IPM)に準じた病害虫対策に関する技術・ノウハウ
関係機関

農業・地方経済・畜産開発・灌漑・漁業・水産資源開発省、プランテーション産業省、投資促進庁、BoI、Ministry、Ministry、Board

想定エリア

スリランカ全土

英語 翻訳・通訳
経営者
広告代理店
元メーカー兼商社(海外事業部勤務)、現在日系コンサル会社勤務
越境ECコンサルタント
マーケティング

水資源の適切な利用と塩害対策

ウズベキスタン共和国

ウズベキスタンの農林水産業は GDP の約 2 割、労働人口の約 2 割を占めており、その割合は漸減しつつあるも、全人口の 6 割が 農村地域に居住しており、農林水産業及び農村の持続的な発展は、 同国にとって引き続き重要な課題である。 ウズベキスタンの主要農産物は綿花及び小麦であるが、園芸作物への移行が図られている。さらに、種苗、畜産、水産等につい て、食料安保上推進が必要とされている。 また、これまで農業生産は主にフェルメル(中規模農場)及び デフカン(小規模農場)によって担われてきたが、生産から販売、 さらには加工や輸出までをカバーする大規模な「クラスター」を 品目・地域ごとに設置し、生産の振興及び高度化並びに高付加価 値化を図っていくことが示されている(すでに種苗、野菜、果物、 養鶏、綿花及び綿織物等についてクラスターの設置が明らかにさ れている)。 さらに、養蚕及び工芸作物についても、地方における産業振興 及び雇用促進等の観点から推進されている。 このように、ミルジヨエフ大統領の強力なリーダーシップの下、 農業の近代化・高度化が進められていることに加え、海外からの 投資に係る障壁も順次撤廃・緩和されつつあり、中国、韓国、ロシア、トルコ等だけでなく、欧米資本による農業関連分野への投 資の動きも活発になりつつある。 なお、もともと降水量が少ないことに加え、不適切な灌漑によるアラル海の縮小や、それに伴う土壌の塩分集積が深刻な問題となっており、水資源の適切な利用及び塩害対策が課題となっ ている。 ■活用が想定される製品・技術・ノウハウ 施設・資材・機材及び技術等 ・ 種苗生産、検査及び流通 ・ かんがい、節水及び塩害対策 ・ 施設園芸(野菜及び果物) ・ 工芸作物(桑、薬用作物等)及び繭糸等の生産、織物・繊維 製品及び漢方薬の加工製造並びにこれらの流通 ・ 植林 ・ 予冷、調整、集出荷貯蔵及び農産物処理加工(含梱包) ・ 農業廃棄物処理
関係機関

Ministry of Agriculture、Ministry、Agro-industrial

想定エリア

ウズベキスタン全土

経営者
経営者
広告代理店
英語 翻訳・通訳
元メーカー兼商社(海外事業部勤務)、現在日系コンサル会社勤務
マーケティング
越境ECコンサルタント

農産物の加工、保存、輸送技術を向上させ、小規模農家の農業生産と収入を向上させたい

コソボ共和国

コソボは,旧ユーゴで最も開発が遅れた地域であり,旧ユーゴ 及びセルビアからの援助に依存していたため,自立的な経済構造を有していない。主要産業の農業は、小規模な家族経営が大半となっている。 ⚪︎農産物の加工、保存、輸送技術 栽培技術や加工技術の未成熟・ローテク、商品化・ブランド化 戦略の欠如(ナレッジ・機材不足)、ポスト・ハーベスト・センターの未発達等、食品生産・加工・流通までのフードバリューチェーンが整備されていない。 ⚪︎小規模農家の農業生産と収入の向上 生産者である農家は小規模で、金融サービス(天候インデックス保険、マイクロクレジット等)とマーケット情報へのアクセスが限定的となっている。結果として、生産規模の拡大、生産効率の向上が未発達となっている。 ■活用が想定される製品・技術・ノウハウ 簡易な流通ノウハウ・地方部でも導入可能な保存・保管や梱包に係る製品・技術(維持管理の容易な冷蔵庫・冷凍車)、品質管理及び供給・販売体制(グループ経営)にかかるノウハウ
関係機関

地方自治体、農業農村開発省

想定エリア

コソボ全土

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越境ECコンサルタント
マーケティング
経営者
マーケティング
元メーカー兼商社(海外事業部勤務)、現在日系コンサル会社勤務
英語 翻訳・通訳

野菜種子精選に関する機材

キルギス共和国

農業はキルギスの基幹産業であり、GDP の 22%を占めている。キルギスはソ連時代において種子の一大生産地であった。しかし、ソ連の崩壊に伴い、種子の生産技術の更新や普及システムの構築がなされないまま、種子生産は著しく減少している。 そこで、JICA では「輸出のための野菜種子生産振興プロジェクト」(2012-2017)を実施、野菜種子生産技術の振興を行っている。ソ連崩壊以降、農業関係のインフラ(灌漑、農機等)は資金難から 更新が行われておらず、特に野菜種子精選にかかる機材は不足しておりその更新は急務である。 ■活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・野菜種子調整にかかる各種農機 ・唐箕、脱穀機、乾燥機、選別機(吸引式、転選式、比重式)等 ・獣医畜産分野にかかる各種資機材(獣医診断機器、飼料作製・繁殖・搾乳・生乳管理流通・乳製品検査機器) ・野菜(ジャガイモ、根菜類等)栽培・流通・保管にかかる各種資機材
関係機関

キルギス農業土地改良省

想定エリア

チュイ州、タラス州、オシュ州、ジャララバード州

経営者
越境ECコンサルタント
英語 翻訳・通訳
マーケティング
元メーカー兼商社(海外事業部勤務)、現在日系コンサル会社勤務
経営者
広告代理店

カカオ・クリオージョ収穫後処理技術の改善とバリューチェーン構築

ニカラグア共和国

カカオの品種は、クリオージョ(Criollo)、フォラステロ(Forastero)、トリニタリオ(Trinitario)の 3 種の系統に分類される。クリオージョ種は、 メキシコから西部ベネズエラに有史以前から生育していたもので、病害虫に極めて弱く収量が低い反面、高品質で、独特の香りを有し、フ レーバービーンズとして珍重されている。現在、クリオージョ種は、全 世界のカカオ生産の僅か数%とされ、世界のカカオ市場での需要が 高まっている。 ニカラグアでは、およそ 10,500 人がカカオ栽培に関わり、その 98% が小規模農家で、主な生産国と比較するとその生産量は低い。しかし、市場からのニーズが高いクリオージョ種が残る数少ない国である。 特にニカラグア北カリブ自治区(Región Autónoma del Atlántico Norte, RAAN)の Waslala 市は、カカオに最適な栽培環境を持ち、同地域のカ カオを原料としたチョコレートがインターナショナル・チョコレート・アワ ードで複数の賞を受賞している。しかしながら、カカオの栽培・収穫後 処理技術が未熟で、バリューチェーンも未発達であるため、十分にそ の潜在的な市場価値を活かしきれていないという課題を抱える。 一方で、日本、北米、欧州市場では、高品質チョコレートへの需要 が高まり、品種や産地限定のカカオ豆を生産地から直接買い付け、カ カオ豆の焙煎からの製造工程を、一つの工房で行い、直接販売を行う Bean to Bar というビジネスモデルが急成長している。同ビジネスモデ ルは、原料となるカカオの高い品質、希少性に大きな市場価値を見出 すもので、ニカラグアのクリオージョ種の市場進出にとって、最適なタ ーゲットセグメントだといえる。 カカオのバリューチェーン構築や、栽培・加工技術の改善につい ては、JICA や民間企業によるアフリカや東南アジアでの先行事例もあ り、こうした技術やビジネスモデルは、ニカラグアにおいても適用可能 であると考えられる。これらの活動を通じて、同国における小規模カカ オ農家の生産性の向上や、生活の改善が期待される。 地域農業開発協会(ADDAC:Asociación para la Diversificación y el Desarrollo Agrícola Comunal)が、Waslala 市及びその周辺で、カ カオ苗の共同生産や、農産物のマーケティング等の活動を行って おり、一定の成果を上げている。 マタガルパ県マティグアス市(Matiguás)にある農民協同組合 (Cooperativa La Campesina)に青年海外協力隊員が赴任してお り、カカオ農家への技術支援や、女性グループによる手作りチョコ レートのマーケティング支援を行っている。 上記協同組合を含め、いくつかの現地企業が手作りチョコレートを 生産・販売している。高級輸入チョコレートに匹敵するような価格 設定で、富裕層や外国人旅行者をターゲットとして販売している。 チョコレートの品質については、改善の余地が大きく、製造方法に 関する技術指導の要望も大きいと考えられる。 インジェマン社(Ingemann)が、カカオ苗の販売や栽培技術の普 及、カカオ豆の買取、発酵・焙煎等、高品質カカオの輸出事業を行っている。 ■活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・ アグロフォレストリー農法 ・カカオ収穫後処理技術 ・ チョコレート製造技術、製品化技術 ・ 流通(パッケージ、冷却保存等) ・フェアトレード ・ Bean to Bar ビジネスモデル
関係機関

農牧技術院、カカオ流通アグロフォレストリー協同組合(CACAONICA)

想定エリア

南カリブ自治区、グラナダ県(Granada)、リオサン、マタガルパ県(Matagalpa)、ヒノテガ県、北カリブ自治区ワスララ市

英語 翻訳・通訳
広告代理店
元メーカー兼商社(海外事業部勤務)、現在日系コンサル会社勤務
マーケティング
越境ECコンサルタント
経営者

コメ生産・流通・販売に関する技術・ノウハウを導入したい

タンザニア連邦共和国

タンザニアにおいて、農業セクターは就労機会の約 7 割を提供 し、GDP の約 4 分の1、輸出額の約 3 割を占める重要分野である。 アフリカの中でも広い耕作地、比較的豊富な水資源、年間を通し た日照があり、農業生産ポテンシャルは大きい。 タンザニアでのコメ栽培面積は 2000 年の約 41 万 ha から 2015 年には 115 万 ha に増加し、これに伴い生産量も約 80 万トンから 約 290 万トンと飛躍的に増加している。一方、年 3.16%の人口増、 さらに都市化・生活水準の向上に伴いコメの消費も増えており、 さらに近隣国への輸出も見据えると、引き続きコメ生産増の必要 性は高い。 タンザニアの稲生産性は近年若干向上しているものの依然とし て 2.5t/ha 程度と低く、上述の生産量増も多くが栽培面積の増加で 達成されたものである。今後、灌漑農地の拡大も期待されるが、 限りある水資源の下では栽培面積の拡大にも限界があり、少しず つ集約的で生産性の高い稲作栽培に変化していく必要がある。 ■活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・集約的なコメ生産・流通・販売に関する技術・ノウハウ ・具体的には、コンバインハーベスターを中心とした農業機械の導入、効率的な用排水管理、病虫害・雑草管理、裏作も含む年間を通しての営農管理にかかるノウハウとそれに必要な資材・機器の導入。
関係機関

農業省(MOA)、キリマンジャロ農業研修

想定エリア

タンザニア全土

NPO法人 代表
医療系NGO
マーケティング
元メーカー兼商社(海外事業部勤務)、現在日系コンサル会社勤務
広告代理店
開発コンサルタント(中小企業診断士)
越境ECコンサルタント
英語 翻訳・通訳
経営者

ICT農業技術を活用して紅茶の栽培・生産管理の効率化と付加価値を高めたい

スリランカ民主社会主義共和国

スリランカの GDP における農業部門の構成比は年々減少傾向にある。しかし、現在でも貧困層人 口の 8 割以上は農村部に居住していることから、同国の重要課題である農村部と都市部との地域間所 得の格差の是正には、農業部門の成長が重要である。同国の農業分野には多岐にわたる課題があり、 15 特に、紅茶などの伝統的輸出産業の競争力低下、農作物の低生産性、農産品流通システムの非効率性 が問題となっている。本調査では、これらの課題解決に、日本の中小企業が強みを持つ ICT 製品・技 術が貢献できるという仮説をもとに、「ICT 農業」をテーマとして調査を行った。 日本では、農業就業人口の減少と高齢化を背景に、農業の生産や流通過程の効率化を目指して ICT 技術の開発が進めらている。日本の ICT 農業技術は、センサー機器や衛星データを活用した環境情 報分析や制御による圃場管理、スマートフォンやタブレットを利用した農業クラウドによる農業生産 工程管理、GAP(Good Agriculture Practice)やトレーサビリティ確保への活用、製茶関連機器、流通・ 販売システム強化などの方面で強みを持つため、前述の競争力強化や生産性・効率性の向上といった 同国のニーズに対応が可能である。 紅茶は、スリランカの第 2 位の輸出品目であり、伝統的輸出産業として同国の経済・雇用を支えて いる。しかし紅茶は、近年の人件費や燃料費などの生産コスト上昇により国際競争力が低下傾向にあ り、多くの紅茶プランテーション企業が存続の危機に直面している。このため、広大な茶園管理や茶 栽培の効率化、労働者不足の補完、製茶工程の効率化に資する製品・技術に高いニーズがある。農業 全般に関しては、主要作物であるコメの自給は達成しているものの、農業一般の生産性の向上が頭打 ちとなっている。これは同国の農業の大部分が小規模営農であり、機械化の拡大が困難であること、 政府の普及システムが不十分で農家に気象、新品種、栽培技術等の情報が行き渡っていないことなど が理由である。また、輸出促進のための作物の品質向上も必要とされており、農家への技術普及に向 けた情報ギャップを埋め、生産性向上に資する製品・技術普及のニーズがある。なお、同国の野菜や 果物などの農産品の流通は、多くの中間業者が介在し、サプライチェーンが長く非効率であることか ら、収穫後廃棄率が高く、価格変動も大きい。これは農家の収益率の低下につながっている。そのた め、価格など必要な情報への関係者のアクセスを改善し、流通システムを透明化・効率化できる製品・ 技術へのニーズがある。 上記ニーズに対応する日本の中小企業の技術・製品を活用した ODA 事業の提案は以下のとおりで ある。これらはいずれも、同国政府が実施中の取組みを支援するものであり、ODA 民間連携スキーム を活用することを想定している。なお現時点では、同国の個人農家はこれらの製品に馴染みがなく、 経済的にも ICT 製品をすぐに購入するという状況にはないことから、中小企業はこれらの ODA 事業 を通して公共事業においてその有効性を実証し、その後に個人農家向けの市場に参入することが効果 的戦略である。 ・センサー機器と農業クラウド活用による農業生産性向上事業:農業局傘下の研究機関をカウンタ ーパートとして、センサー技術を使用した病虫害発生リスク管理技術を導入し、栽培管理の最適 化と農家への情報伝達を促進する。 ・衛星データ活用による農業関連情報整備事業:農業省農業局傘下の自然資源管理センターと協力 し、衛星データによる農地利用、土壌侵食状況等の情報を整備・分析し、分析結果の栽培リスク 軽減、収穫予測等への活用を目指す。 ・プランテーション産業の競争力強化事業:エネルギー効率の高い製茶機器、自動的に茶葉収穫か ら給与計算等を行う労務管理システム等の導入による、プランテーション産業の生産工程効率化 を目指す。 ・ICT 導入による農産品流通効率化事業:収穫量や時期、価格、在庫状況などの情報を一元管理す るシステムを農民組織やスーパーマーケットチェーンと協力して導入する。収穫後ロスを低減し、 価格変動に対応した栽培計画、生産安定化を実現し、無駄な中間コストを削減して農家の収益増 16 加を目指す。 ニーズ ■紅茶の栽培・加工 ・紅茶栽培の効率化 ・労働者不足の補完 ・製茶工程の効率化 に資する製品・技術 ■野菜・コメの栽培 ・生産性向上 に資する製品・技術 ■野菜・果物の流通 (労務管理システム) ・情報へのアクセス改善 ・流通シスエムの透明化・効率化に資する製品・技術
関係機関

農業省、農業局、プランテーション産業省、ICT、スリランカ紅茶局

想定エリア

コロンボ県、キャンディ県、ヌワラエリヤ県

広告代理店
経営者
越境ECコンサルタント
マーケティング
元メーカー兼商社(海外事業部勤務)、現在日系コンサル会社勤務
英語 翻訳・通訳