概要
No.5002
人口急増と経済発展により増大する廃棄物に対する廃棄物処理技術・リサイクル技術の導入
バングラデシュ人民共和国更新日 2019年03月15日
バングラデシュでは、都市への人口集中や市街地の拡大が急速に進んでおり、それに伴い、都市における廃棄物増加、大気汚染、スラム拡大など、悪化する都市 環境の改善、さらに行政機関の実施体制の脆弱さ、機材の不足、住民の衛生意識 の低さなどへの対応が喫緊の課題となっている。
ダッカ都市圏の人口は、2017 年には 1,900 万人にまで達している。人口急増と 経済発展により、今後更に増大すると予想される廃棄物の処理は大きな社会問題 である。
一般ごみについては JICA の支援等によりダッカでは収集、運搬、最終処分の仕 組みが作られ、ごみの収集率は上昇している。しかしながら、狭隘な国土におけ る最終処分場の不足は深刻で処理システムの改良やごみの減量が急務である。ま た、拡大する都市地域でのごみ収集・処分システム整備は遅れており課題として 深刻化している。
産業廃棄物、電子廃棄物処理については、関連規制はあるものの、運用は自治 体に任されており徹底されていない。医療廃棄物は大規模病院には処理ルートが 出来ているが中小規模病院、診療所の廃棄物処理は追い付いていない。
■活用が想定される製品・技術・ノウハウ
・廃棄物処理技術やリサイクル技術
(特に産業廃棄物の適正処理に資する製品や技術、限られた最終処分場に対応した焼却処理等の代替方法、廃棄物収集効率化のための各種機材)
※上述に限らず、関連するその他製品・技術についても幅広く検討可。
留意点現地の所得水準や商習慣を踏まえた上で調査や事業の検討を行うこと。 NGO など多様な団体が活動しているので、予めアクターを調査しておくこと。 治安事情につき、安全対策措置に則った活動が求められる。 ダッカ市を対象にする場合は、南北ダッカ市における廃棄物管理マスタープラン (クリーンダッカマスタープラン)の内容に留意する必要がある。