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医療廃棄物による二次感染等のリスクを軽減させたい

モロッコ王国

モロッコでは、経済発展および医療サービスの向上に伴い医療廃棄物の排出量が増大傾向にある。 しかしながら、病院や保健センターにおける医療廃棄物の収集・処理体制は確立されておらず、危険廃棄物を医療施設内に長期間保管せざるを得ない等、適切な処理が実施できない状況が続いてい る。また、民間の専門廃棄物業者による医療廃棄物の回収・処理委託が推奨されているものの、民 間業者は利益率の低い地方部の業務には関心を示さず、委託業務の入札が不調となる事例が続いている。医療廃棄物には有害な細菌やウイルス等が含まれており、医療従事者、患者のみならず、周 辺住民等にも深刻な感染リスク危険を及ぼす可能性があり、モロッコ保健省としても最優先課題と 位置付けている。 【機能・性能面および仕様面】 ・ 現在のモロッコにおいて、医療廃棄物の処理ニーズが特に高いと想定される施設は、民間処理 業者が参入しない地方部の病床数 50~200 床程度の病院、および都市部と地方部の分娩可能な 保健センターである。また、地方部には、一般廃棄物の回収・処理システムが整備されている 地域がある。保健省によれば、200 床程度の病院から排出される医療廃棄物量(含む、一般廃 棄物)は、1日当たり 150kg~600kg 程度、分娩可能な保健センターからは1日 10kg~20kg(週 に 60kg~120kg、週 100kg を超える場合は保管期間 3 日)である。対象となる病院・保健セン ターの規模および廃棄物の排出量に応じて、効率的な処理できる処理装置が求められる。 ・ 全国 19 カ所の病院に導入されている破砕滅菌器は、1)血液汚染された包帯、2)期限切れ薬品 やラボの試薬、3)胎盤等の処理ができないため、これらの処理は民間業者に委託している。こ れら廃棄物を安全に処理することが可能な処理装置が求められる。 ・ 保健省病院局は、民間業者への委託処理が難しい医療施設については、医療廃棄物の処理を院 内で行うことが適切であり、その方法に焼却施設を採用することに前向きである。しかしなが ら、焼却施設からの排ガスを不安視する意見もあり、ダイオキシン類対策の徹底が求められる。 ・ 廃棄物の院内分別が徹底されていないため、多様な物質が混入する可能を想定する必要がある。 ・ 保健センターにおいては、少量の廃棄物量を処理する必要がある。このため、廃棄物の量や質 に関わらず、常時、環境汚染物質であるダイオキシン類を分解(完全燃焼)可能なよう、世界 保健機関 (WHO)が推奨する焼却温度の 850℃~1100℃、1100℃の滞留時間は 2 秒間という 基準を達成できる処理装置が求められる。 ・ 周辺住民への配慮から、無煙とすることも求められる。 【コスト面】 ・ 医療廃棄物の処理ニーズが特に高いと想定されるのは、地方部の 34 カ所の病院、都市部の 131 カ所の分娩可能な保健センター、地方部の 397 カ所の分娩可能な保健センターであり、対象数 が非常に多い。このため、モロッコの法令を遵守した上で、外部委託との比較において、初期 投資を可能な限り抑えることができるよう、安価な製品であることが望ましい。 ・ 病院・保健センターでは、使用済のシーツやタオル類を消毒・洗浄するために大量の温水が必 要であり、冬期、特に山岳部では暖房用ボイラーが必要となる。焼却炉からの排熱を温水やボ イラーに役立てることで、病院施設の運営コストの削減に役立てることが望ましい。 ・ 現在利用されている破砕滅菌機は、故障や部品交換が頻発していることに加え、主要部品(カッ ター)を輸入する必要があり、メンテナンスコストが病院の負担となっている。メンテナンス に病院側の負担とならないよう、消耗品については現地調達化が望ましい。 【維持管理面】 ・ 現在モロッコの病院内で医療廃棄物を処理するために使用されている破砕滅菌機やオートク レーブの運用は、民間委託業者からの派遣あるいは直接雇用にて対応している。医療廃棄物の 処理ニーズが特に高いと想定される地方部の病院や保健センターに、民間業者が人材を派遣す ると人件費が高額となることが想定されるため、施設の近隣に居住する人員を雇用することが 望ましい。 ・ 地方部の僻地に設置されている保健センターに焼却炉が設置される可能性もあることから、施 設の運営・維持管理には高い専門技術性を必要としないことが望ましい。 ・ 地方部の人材でも適切に施設の運営維持管理(定期点検、故障対応等)が実施できるよう、適 切な研修を実施するともに、分かりやすいマニュアルを作成する必要がある。また、医療従事 者側にも院内分別の重要性や焼却炉の仕組みが理解されるよう、ガイドラインを作成すること が望ましい。 ・ モロッコにおいて、頻発し易い事故や誤った利用方法等の情報を収集・分析し、マニュアルや ガイドラインに反映することが望ましい。
想定される技術・製品
関係機関

保健省、エネルギー・鉱山・水利・環境省

想定エリア

モロッコ全土

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英語 翻訳・通訳
マーケティング
経営者
元メーカー兼商社(海外事業部勤務)、現在日系コンサル会社勤務
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