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カカオ・クリオージョ収穫後処理技術の改善とバリューチェーン構築

ニカラグア共和国

カカオの品種は、クリオージョ(Criollo)、フォラステロ(Forastero)、トリニタリオ(Trinitario)の 3 種の系統に分類される。クリオージョ種は、 メキシコから西部ベネズエラに有史以前から生育していたもので、病害虫に極めて弱く収量が低い反面、高品質で、独特の香りを有し、フ レーバービーンズとして珍重されている。現在、クリオージョ種は、全 世界のカカオ生産の僅か数%とされ、世界のカカオ市場での需要が 高まっている。 ニカラグアでは、およそ 10,500 人がカカオ栽培に関わり、その 98% が小規模農家で、主な生産国と比較するとその生産量は低い。しかし、市場からのニーズが高いクリオージョ種が残る数少ない国である。 特にニカラグア北カリブ自治区(Región Autónoma del Atlántico Norte, RAAN)の Waslala 市は、カカオに最適な栽培環境を持ち、同地域のカ カオを原料としたチョコレートがインターナショナル・チョコレート・アワ ードで複数の賞を受賞している。しかしながら、カカオの栽培・収穫後 処理技術が未熟で、バリューチェーンも未発達であるため、十分にそ の潜在的な市場価値を活かしきれていないという課題を抱える。 一方で、日本、北米、欧州市場では、高品質チョコレートへの需要 が高まり、品種や産地限定のカカオ豆を生産地から直接買い付け、カ カオ豆の焙煎からの製造工程を、一つの工房で行い、直接販売を行う Bean to Bar というビジネスモデルが急成長している。同ビジネスモデ ルは、原料となるカカオの高い品質、希少性に大きな市場価値を見出 すもので、ニカラグアのクリオージョ種の市場進出にとって、最適なタ ーゲットセグメントだといえる。 カカオのバリューチェーン構築や、栽培・加工技術の改善につい ては、JICA や民間企業によるアフリカや東南アジアでの先行事例もあ り、こうした技術やビジネスモデルは、ニカラグアにおいても適用可能 であると考えられる。これらの活動を通じて、同国における小規模カカ オ農家の生産性の向上や、生活の改善が期待される。 地域農業開発協会(ADDAC:Asociación para la Diversificación y el Desarrollo Agrícola Comunal)が、Waslala 市及びその周辺で、カ カオ苗の共同生産や、農産物のマーケティング等の活動を行って おり、一定の成果を上げている。 マタガルパ県マティグアス市(Matiguás)にある農民協同組合 (Cooperativa La Campesina)に青年海外協力隊員が赴任してお り、カカオ農家への技術支援や、女性グループによる手作りチョコ レートのマーケティング支援を行っている。 上記協同組合を含め、いくつかの現地企業が手作りチョコレートを 生産・販売している。高級輸入チョコレートに匹敵するような価格 設定で、富裕層や外国人旅行者をターゲットとして販売している。 チョコレートの品質については、改善の余地が大きく、製造方法に 関する技術指導の要望も大きいと考えられる。 インジェマン社(Ingemann)が、カカオ苗の販売や栽培技術の普 及、カカオ豆の買取、発酵・焙煎等、高品質カカオの輸出事業を行っている。 ■活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・ アグロフォレストリー農法 ・カカオ収穫後処理技術 ・ チョコレート製造技術、製品化技術 ・ 流通(パッケージ、冷却保存等) ・フェアトレード ・ Bean to Bar ビジネスモデル
関係機関

農牧技術院、カカオ流通アグロフォレストリー協同組合(CACAONICA)

想定エリア

南カリブ自治区、グラナダ県(Granada)、リオサン、マタガルパ県(Matagalpa)、ヒノテガ県、北カリブ自治区ワスララ市

経営者
英語 翻訳・通訳
マーケティング
元メーカー兼商社(海外事業部勤務)、現在日系コンサル会社勤務
越境ECコンサルタント
広告代理店